江戸時代から長きにわたって大切に受け継がれ、今年で第159回を迎え「関東の奇祭」とも呼ばれる「古河提灯竿もみまつり」。
先端に提灯をつけた20mほどの竹竿を持ち、相手の提灯の火を消し合うおまつりで、提灯同士がぶつかって火の粉が飛び散る中で激しく揉みあう、北関東の名物祭りとなっています。
古河提灯竿もみまつりの概要
「古河提灯竿もみまつり」は野木神社に伝えられる神事「七郷めぐり」に付随した行事に由来していると云われる。
「矢来」と呼ばれる丸太を組んだ囲いの中で、先端に提灯がつけらた高さ20メートルにもなる竹竿を21人の若者で支え、互いの提灯を空中で激しくぶつけ合う。
「古河提灯竿もみまつり」は、相手の提灯の火を消しあうことで勝敗を決める祭りで提灯が壊れても負け、竿が砕けても負け。
火の粉が舞い散る中で、激しく揉み合う勇壮な祭りである。
七郷めぐりは、江戸時代古河藩領(現・栃木県野木町)であった野木神社の神官が、ご神体の神鉾を奉じて馬に乗り、神社の神領である七ヶ村の末社をめぐりという行事であった。
七郷めぐりを終え、12月3日末明に帰社するのを、提灯を持って出迎えた人達が、寒さをしのぐために身体を揉み合って暖をとったことが祭りの始まりとされている。
150年経ってもなお伝統は受け継がれ、この地の冬の風物詩となっている。
古河提灯竿もみまつりの開催情報
基本情報
名 称 | 第159回 古河提灯竿もみまつり |
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開催期間 | 2019年12月7日土曜日 16:00~21:00 毎年12月第1土曜日 |
開催場所 | JR古河駅西口おまつり特設会場 |
所 在 地 | 茨城県古河市本町2丁目 |
アクセス(公共交通) | JR宇都宮線 古河駅 西口より徒歩 約1分 東武日光線 新古河駅 東口よりタクシーで約5分 |
アクセス(車) | 東北自動車道 久喜 ICより 約30分 東北自動車道 館林 ICより 約30分 圏央道 境古河 ICより 約35分 [駐車場]あり:古河2小 |
料 金 | 無料 |
問合せ先 | 古河市観光協会 電話番号/0280-23-1266 ホームページ/古河市観光協会 |
備 考 | 小雨決行 ※ 掲載情報は変更になる場合があります。事前にご自身でお問い合わせください。 |
行事の詳細とみどころ
タイムスケジュール/12月7日土曜日
16時15分~16時45分 | 子どもパレード出発 |
16時50分~17時10分 | 開会式 |
17時15分~17時25分 | 子ども部門(1部) |
17時35分~17時45分 | 子ども部門(2部) |
18時00分~19時40分 | 大人部門(競技もみ) |
19時50分~20時30分 | 大人部門(自由もみ) |
20時45分~ | 閉会式 |
西口の駅前通りには、幅が5~6mで長さ50~60m、高さ10数mの丸太矢来の囲いが設けられ、この中で17時から「竿もみ」が行われます。
16時に花火が上がり、子どもパレード出発します。
17時前後、パレードが会場に到着すると野木神社の宮司による簡単な神事と開会式が行われます。
17時15分頃、まず子供部門より「竿もみ」が始まります。
通常の半分程度の約10mの竿で揉みあう子供部門とはいえ、4~5m位の所に3本の足を付けた、大人用と同じものですから当然重いものです。
3本の足を上手く操作しないと、思った方向に竿が動きません。申し合わせで制限された人数の大人が何人かアシストしますが子供のぶつかり合いの迫力も見逃せません。
その後、大人部門(競技もみ)大人部門(自由もみ)と進んでゆきます。
参加者はそれぞれ21名1組のチームで参加ます。
試合には2つの種類があり、どちらもとても白熱します。
大人の”競技もみ”というのは、16団体を二手に分けて予選を行い、予選上位3団体に、敗者復活戦上位2団体の、8団体で決勝戦を行うというものです。
”自由もみ”は全ての参加者で一斉に揉みあうというもので、”自由もみ”が本来の姿の「提灯竿もみ」の姿に近いのではないかと思われます。
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提灯竿もみ(子ども部門)
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提灯竿もみ(大人部門)
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古河提灯竿もみまつりについて動画でご覧ください!
2016年(平成28年)12月3日(土)古河提灯竿もみまつり 制作:古河市
地 図 情 報
JR古河駅西口おまつり特設会場図
もう一つの提灯竿もみまつり
野木神社 帰社祭(提灯もみ)
名 称 | 「帰社祭」 |
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開催期間 | 2019年12月3日(火) 16時00分~21時00分 <毎年同日開催> |
開催場所 | 野木神社 |
所 在 地 | 栃木県野木町野木2404 |
アクセス(公共交通) | JR宇都宮線野木駅(西口)からタクシーで約10分 |
問合せ先 | 野木神社社務所 電話番号/0280-55-0208 |
備 考 | ■神楽奉納祭17:00~ ■神楽開始18:00~ ■提灯もみ開始19:00~ |
古河提灯竿もみまつり」が野木神社の「提灯もみまつり」をもとにして始まったのは有名な話です。
その大元の野木神社では、毎年12月3日に”提灯もみ”を含んだ「帰社祭」が行われます。
古河提灯竿もみまつりは12月第一土曜日に行われますが、野木神社では曜日に関係なく毎年12月3日に開催されます。
「帰社祭」では野木神社周辺と野渡地区の氏子たちが神社に集まり、参道に沿って町内ごとに当地方特産のよしずで小屋を建て、その中で甘酒や煮しめなどを食べたり、境内の神楽殿では、太々神楽が奉納されます。
参道では竹ざおの先に提灯をつけ、これに火をともして互いにぶつけあい消しあったりする”提灯もみ”は子供が主役となる祭りとなっています。