鎮火祭は毎年12月31日の大晦日に行われる宮島厳島神社の江戸時代から続く「火難除け」の神事です。
大小様々な松明が18時頃に御笠浜に並び、厳島神社入口付近~石鳥居の間を、男達が火のついた松明を担いで練り歩きます。
鎮火祭の概要
日本三景、広島県安芸の宮島。毎年大晦日に行われる厳島神社の「鎮火祭」は、江戸時代から続く火よけの神事です。
神社祓殿で斎火(いみび)を灯した祭壇からの御神火を点けた燃え盛る松明を担いだ参加者は、石鳥居から神社入口まで、およそ200メートルの参道を「たいまつヨイヨイ」の掛け声も勇ましく約30分間駆け巡ります。
燃えさかる大小様々な松明が御笠浜(みかさのはま)をまばゆい炎に包みこみます。
毎年、大晦日に行われる鎮火祭は、江戸時代の『晦日山伏(つごもりやまぶし)』が起源であるといわれています。
晦日山伏とは、大聖院の僧がほら貝を吹き鳴らしながら松明を同院から厳島神社へ運び、神社で経を唱えるものである。
当時の民家の屋根は、そのほとんどが板葺きであったにもかかわらず、火の粉が散っても火災にならなかったことから、晦日山伏は火難除けの祭りへと発展したといわれます。
江戸時代までは『晦日山伏(つごもりやまぶし)』と呼ばれ、山伏が取り仕切る町内の行事であったが、明治維新後は、嚴島神社の行事となりました。
参拝者は、町内の人々が担ぐ、激しく燃え上がる「大松明」から、手持ちの「小松明」に送り火をもらい、燃え残った「小松明」の一部を持ち帰り、火難除けの御神符として神棚や調理場、あるいは玄関先に供えて、1年間の無事を祈ります。
鎮火祭の開催情報
基本情報
名 称 | 鎮火祭 |
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開催期間 | 毎年12月31日 午後6時から30分程度 |
開催場所 | 御笠浜(石鳥居~嚴島神社入口) |
所 在 地 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
料 金 | 観覧無料 |
アクセス(公共交通) | JR山陽本線宮島口駅または広電宮島線宮島口駅から徒歩3~5分。 宮島口桟橋からフェリーで約10分 宮島桟橋から徒歩約12分 |
アクセス(車) | 広島岩国道路「廿日市IC」「大野IC」から宮島口フェリー乗り場まで約10分、フェリーで約10分 [駐車場]無し |
問合せ先 | 嚴島神社 電話番号/0829-44-2020 ホームページ/一般社団法人宮島観光協会公式サイト |
行事の詳細とみどころ
宮島で毎年大晦日に行われる厳島神社の「鎮火祭」は、12月31日の18時より行われます。
神社祓殿で斎火(いみび)を灯した祭壇を設け、斎主が祝詞を済ませた後、松明に火を移し御笠浜に設けた斎場の「大束」に火を移します。
そして、大束から大松明に火を点け、何人もの男達が火のついた松明を担いで石鳥居のある辺りから嚴島神社入口を3往復ほど練り歩くさまはとても勇壮で迫力があります。
このとき、「たいまつ、ヨイヨイ。」の掛け声をかけながら威勢良くいくつもの大松明がすれ違う瞬間はさらに圧倒的。
祭りの賑わいと松明の炎で大晦日の宮島御笠浜に熱気が渦巻きます。
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50cm程度の小松明を持って参加した宮島の町民は、御神火を点け消火した小松明は家に持ち帰り、神棚にお供えして1年間の火難避けの護符にします。
場所は、宮島の表参道商店街の先にある石鳥居から厳島神社の入口付近・御笠浜(みかさのはま)までのエリアです。
屋外で行う行事のため観客は自由に観覧することが可能。
写真撮影は可能だが三脚や脚立の使用やドローン撮影は禁止となっています。
参拝者、観客も「小松明」を入手できます
宮島町商工会青年部が「小松明(こたいまつ)」を製作し、毎年12月中旬より宮島町商工会で販売しています。
また、宮島桟橋でも販売しています。
1本千円です。なお、宮島桟橋での販売時間は12月31日16:00より17:00頃迄です。
参拝者は、町内の人々が担ぐ、激しく燃え上がる「大松明」から、手持ちの「小松明」に送り火をもらい、燃え残った「小松明」の一部を持ち帰り、火難除けの御神符として神棚や調理場、あるいは玄関先に供えて、1年間の無事を祈ります。
年末年始は、深夜もフェリーが運行していますので、初詣の参拝にはとても便利です。
なお、大晦日の厳島神社の拝観時間は5時~17時までで、元旦は午前0時~18時半までとなっています。
祭りの様子を動画でご覧いただけます
じっくりとご覧になりたい方はこちらの動画(27分)
地 図 情 報
会 場 案 内 図
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