老神温泉大蛇まつり「赤城神社例大祭」の行事と見どころ

老神温泉大蛇まつり「赤城神社例大祭」の行事と見どころ

2019年5月3日

老神温泉大蛇まつり

老神温泉大蛇まつり「赤城神社例大祭」が2019年5月10日(金)~5月11日(土)、群馬県沼田市の老神温泉で齋行されます。

老神温泉の開湯伝説に由来する祭礼で、例年5月第2金曜・土曜の2日間に渡って行なわれます。赤城神社境内で厳粛な儀式が終わると、御神体として担がれる大蛇神輿が、老神温泉街を練り歩きます。

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老神温泉大蛇まつりの概要

老神温泉大蛇祭りは、古くは昭和の初めから温泉への感謝と無事故を祈願し「赤城神社例大祭」として毎年5月7・8日に開催されていました。

昭和39年からは、赤城の神が蛇となって戦をしたという故事にのっとり、「大蛇みこし」を担いで温泉内を練り歩く形となりました。

はるか昔、赤城山の神と二荒山の神が争ったという「赤城と日光二荒山神戦」伝説は、赤城山や日光周辺に色々な形で数多く残されています。

老神温泉に伝わる伝説のように赤城山の神様の化身という大蛇が、日光二荒山の神様が化身となった大百足(おおむかで)と戦場ヶ原で戦い、傷を負って、片品川の畔で目に刺さった矢を抜き、矢で岩をつつき温泉を出して傷を癒し大百足を追い返したという伝説。

これによりこの土地は「追い神」と呼ばれ、今の老神温泉の名の由来となったと伝わっています。

赤城山の守り神であり、万病に効く温泉を見つけてくれた「大蛇」への感謝の気持ちを込めて、老神温泉では例年「大蛇まつり」を開催しています。

老神温泉大蛇まつりの基本情報

名  称 赤城神社例大祭『老神温泉大蛇まつり』
所 在 地 群馬県沼田市利根町老神
開催期間 2019年5月10日(金)~5月11日(土)
11:00~22:00
開催場所 赤城神社・老神温泉街
料  金 無料
問合せ先 老神温泉観光協会/老神温泉旅館組合
電話番号/0278-56-3013
ホームページ/老神温泉旅館組合公式サイト

アクセス情報

地 図 情 報

 [map addr=”群馬県沼田市利根町老神 老神温泉” width=”600px” height=”450px”]

 

交 通 情 報

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電車でアクセス
JR上越線:沼田駅からバスで約40分
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車でアクセス
関越自動車道沼田ICより約20分
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老神温泉大蛇まつりの詳細

お祭りに登場する大蛇みこしは全長約30メートル、20~30人くらいで担ぐ大きなものです。

全て地元老神観光協会会員の方々による手作りで、1964年に初代の大蛇みこしが登場して以来、大蛇みこしは温泉街の伝統として代々受け継がれてきました。

老神温泉の大蛇はとてもリアルに作成されているうえ、祭りで嬉々としたたくさんの人に担がれることで、蛇のウネウネとした動きが再現されて、よりリアルに見えるのです。

夕刻から始まる「若衆大蛇みこし渡御」は、老神温泉赤城神社で神主の御祓いと太鼓演奏による「太鼓団蛇陣」が厳かに行われた後大蛇神輿は赤城神社から老神温泉街へ発進します。

大蛇神輿は赤城神社から老神温泉街の旅館一軒一軒まわってお清めをし、お酒をいただきそれをみんなで回し飲みをして飲み干したら次の宿に向かって練り歩きます。

御神酒が入ったホロ酔い気分の大蛇神輿は次の旅館でも、日本酒の大盤振舞で観光客、宿泊客をも巻き込んでフロントや前庭での回し飲みで盛り上がります。

この様に、本物そっくりで巨大な大蛇神輿はアルコールのパワーで蟒蛇(ウワバミ)と化して夜の11時頃まで老神温泉の全ホテル・旅館を訪問して練り歩きます。

振舞酒まわし飲み

大蛇まつりスケジュール

1日目:5月10日(金曜日)

神事 11:00~12:00 赤城神社
御神湯守の儀 12:00~15:00 各旅館
子供みこし渡御 15:00~16:30 赤城神社→温泉街
若衆みこし渡御 18:30~22:00 赤城神社→温泉街
2日目:5月11日(土曜日)

神事 10:30~12:00 赤城神社
御神湯守の儀 12:00~15:00 各旅館
蟇目の儀・三々九手挟式 12:30~13:30 赤城神社近く
子供みこし渡御 13:00~15:00 赤城神社→温泉街
若衆みこし渡御 18:30~22:00 赤城神社→温泉街

※ 時間については変更になる場合があります。

 

赤城神社の神事

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赤城神社の神事
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老神温泉では、古くは昭和の初めから温泉への感謝と無事故を祈願し「赤城神社例大祭」として毎年5月7・8日に開催されていました。

老神温泉大蛇まつりは、この赤城神社での神事からスタートします。
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御神湯守の儀

赤城神社での神事の後、御神湯守の儀が行われます。

まつりでは湯の恵みに感謝するため、老神温泉の各旅館で利用している源泉を奉納し、ご祈祷を受けその御神湯を各旅館の湯船に注ぎ温泉の繁栄と人々の幸せを願う儀式です。

御神湯守の儀・御神湯出立
御神湯、各旅館に向かい出発

 

御神湯守の儀
温泉旅館の湯船に注ぎ温泉の繁栄を祈る

蟇目の儀・三々九手挟式

神社などで行われる祭事の際に、神迎えの祭場を浄める呪具として鏑矢を射る所作をみせ、邪気を祓うなどの儀式『蟇目(ひきめ)の儀』が赤城神社近くで行われます。

『三三九手挟式(さんさんくてばさみしき)』本来1月4日の弓始め式の時に行われる儀式で天下泰平を祝う射礼として行われていたといわれています。

この様な古式豊かな催しも有りますのでぜひ一見ください。

蟇目の儀
神社などで行われる祭事の際に、神迎えの祭場を浄める呪具として鏑矢を射る所作をみせ、邪気を祓うなどの儀式

ヒキメの語源としては、鏑矢(かぶらや)の前面の孔が蟇(ひきがえる)の目に似ているから、矢を射たときに響く音が蟇の鳴き声に似ているから、響目(ひびきめ)の略、などの説があります。

子供みこし渡御

子供みこし渡御子供みこし渡御

夜には30mの若衆蛇みこしが老神温泉内を練り歩きますが、昼間は26mのかわいい子供蛇みこしが温泉街を回ります。

子供用の蛇みこしは、太さは子供でもかつげるように細めになっているようですが、長さは若衆蛇みこしより少し短い程度の長~~いものです。

また、子供蛇みこしは、子供たちの体力を考えて、2日間に分けておこなわれ、温泉街を半分ずつ回ります。

こちらは、2011年の「子供蛇みこし」の様子です。
ootone 2011/05/23 に公開

若衆みこし渡御

若衆みこし渡御若衆みこし渡御

老神温泉赤城神社で午後6時過ぎに祭りの神事が行われます。

神主の御祓いと太鼓演奏による”太鼓団蛇陣”が厳かに行われ、勇ましい太鼓演奏の後、参列者には御神酒が振舞われます。

御神酒をいただいた後、全長約30メートルの大蛇みこしを20~30人くらいで担ぎ老神温泉旅館街に繰り出していきます。

大蛇神輿は宿を一軒一軒まわりお清めをし、お酒をいただきそれをみんなで回し飲みをして飲み干したら次の宿に行く。

旅館に到着すると、大蛇はフロントになだれ込んだり、前庭でトグロを巻いて振舞い酒での酒盛りが始まります。

大杯に注がれた濁り酒や日本酒の一升瓶からの回し飲みが、みこしを担ぐ若衆たち以外の観衆や宿泊客をも巻き込んでの酒盛りの宴が始まります。

若衆大蛇みこしは老神温泉の旅館、ホテルを1件ずつ廻りますので宿泊客は自分から見に行かなくても、大蛇の方から来てくれるのですから嬉しいことです。

また、大蛇みこしは飛び入りで担ぐことができ、ハッピも貸し出してくれるので、宿泊客にはよい思い出が作れそうです。

動画 老神温泉大蛇祭り

第18回ふるさとイベント大賞 奨励賞受賞イベントの紹介です。

老神温泉大蛇祭り(群馬県沼田市)【第18回奨励賞】
地域づくりTV 2014/06/22 に公開

大蛇神輿

大蛇みこし
朝市会場格納庫内の大蛇みこし

観光協会隣に大蛇みこし3体が展示されています。ギネスに認定された108mの最も長い祭り用大蛇みこし(巳年にのみ担がれる)もあります。

お祭りに登場する大蛇みこしは全長約30メートル、20~30人くらいで担ぐ大きなものです。

全て地元老神観光協会会員の方々による手作りで、1964年に初代の大蛇みこしが登場して以来、大蛇みこしは温泉街の伝統として代々受け継がれてきました。

今年は老神温泉の伝説に登場する白蛇をモチーフにした白大蛇みこしが完成し、入魂式が3月5日行われお披露目されたと上毛新聞は伝えています。

新みこしはウレタン製で、体長は2020年の東京五輪・パラリンピックにちなんで「20メートル20センチ」という。

 むすび 

若衆みこしの温泉街渡御は、夜遅いほど盛り上がるので日帰りではなかなか味わえません。

若衆みこしは老神温泉の旅館、ホテルを1件ずつ全て廻りますので自分から見に行かなくても、大蛇の方から来てくれるので、祭りを思い切り楽しむには宿泊するのがよいでしょう。

宿によって泉質は多少異なるようですが、中には美肌の湯と呼ばれているところもあり、どれも肌によいそうで、のんびりと温泉に入り心と体を癒されてはいかがでしょうか。

また、この「老神温泉大蛇まつり」の期間中は300円で全ての旅館・ホテルの風呂に入湯出来るということです。