「江戸三大祭」の一つにも数えられている「深川八幡祭り」は正式には「富岡八幡宮例祭」のことで8月15日を中心に行われます。
3年に1度、八幡宮の御鳳輦が渡御を行う年は本祭りと呼ばれ、大小あわせて120数基の町神輿が担がれ、その内大神輿ばかり54基が勢揃いして連合渡御する様子は「深川八幡祭り」ならではのものです。
深川八幡祭りの概要
「江戸三大祭」と呼ばれるのは深川八幡祭り、神田祭、山王祭ですが、8月中旬の暑いさなかの深川八幡祭り神輿渡御では沿道の観客から神輿(みこし)の担ぎ手に「清めの水」がかけられます。
「わっしょい、わっしょい!」の伝統的な掛け声を上げる担ぎ手と沿道の清め水をかける観衆が一体となって盛りあがる様子は別名“水かけ祭り“ともいわれます。
江戸の粋を今に伝えるお祭りとして、多くの人々によって大切に受け継がれているお祭りです。
深川八幡祭り基本情報
祭り名称 | 深川八幡祭り(富岡八幡宮例祭) |
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開催日程 | 毎年8月中旬 |
開催場所 | 富岡八幡宮とその近辺(江東区富岡1-20-3) |
アクセス | 東京メトロ東西線「門前仲町駅」下車、徒歩3分 都営地下鉄大江戸線「門前仲町駅」下車、徒歩6分 |
問い合せ | 富岡八幡宮 電話番号/03-3642-1315 |
深川八幡祭りの特徴
深川八幡祭りは毎年行われますが、3年の周期で内容が変わるのが特徴の祭りです。
「本祭り」と言われる年は八幡宮の御鳳輦の渡御が行われます。また、大小あわせて120数基の町神輿が担がれ、その内大神輿ばかり53基が勢揃いして連合渡御する様子は壮観そのもので、人出も最も多く賑わいをみせ、祭り行事の中で一番盛り上がります。
本祭りの翌年は富岡八幡宮の二の宮神輿が渡御をする「御本社祭り」、次の年は、町会の子供達が主役の子供神輿渡御が渡御をする「陰祭り」が行われます。
深川八幡祭り2017年日程やイベント
2017年本祭り開催日程
2017年8月11日(金)~15日(火)
11日から15日の5日間開催されます。
連合渡御は13日の予定です。
2017年本祭りスケジュール
深川八幡祭りの本祭りは神輿連合渡御で盛り上がりますが、富岡八幡宮ではこの期間中、国家の繁栄と氏子崇敬者の繁栄を願う例大祭や日本舞踏、太鼓、琴、能などの伝統文化のほか、空手や剣道大会などもおこなわれ、境内には200店以上の露店・縁日が並び、大勢の人で賑わいます。
2014年富岡八幡宮例大祭(本祭り)のスケジュールより次のような各種催しが計画されていると思いますが、2017年6月末の時点では赤字での記載事項以外の詳細はまだ公開されていません。
富岡八幡宮のウェブサイト
江東区の公式観光情報サイト「江東おでかけ情報局」
深川八幡祭りのみどころ
観客が一番集まる永代橋
深川八幡祭りは、別名「水掛け祭り」とも呼ばれている由来は、真夏に長い距離を担ぐ神輿の担ぎ手たちの体を冷やすために、清めの水として神輿と担ぎ手たちに水を掛けるところからその名がついたということです。
交差点などの見せ場では、消防団が待機して消火栓から滝のように放水したり、各町会などが用意したバケツで豪快に水をかけたりします。
観客が一番集まる永代橋では、神輿が橋を渡りきったところで消防車が盛大に放水し遠くからでも水しぶきが見えるという迫力で、祭りの一番のみどころです。
観客も参加して担ぎ手に水を掛ける事が可能となっていて水掛けに参加する観客が多いほど神輿の担ぎ手たちも祭りも「わっしょい」の掛け声とともに盛り上がるようです。
約8キロの連合渡御コースの流れ
午前5時ごろから各町会の神酒所(みきしょ)に集まり、午前7時、すべての神輿が揃うと神事が行われます。
その後、午前7時30分に花火の合図とともに神輿が一基ずつ出発し富岡八幡宮前の永代通りに向かいます。神輿の数が多いので、最後尾の神輿がスタートするのは先頭が出発してから約2時間後です。
コースの全長は約8キロで、富岡八幡宮を出発した神輿は、氏子地区の深川、清澄、箱崎、新川を巡り、永代橋を渡って富岡八幡宮に戻ってきます。
アクセス・交通規制
当日の会場近辺は大規模な交通規制が行われます。お出かけの際は、公共の交通機関をご利用ください。
むすび
例年、祭りに訪れる人は30万人にも達するそうですが、2017年は3年に一度の本祭りの年なのでより大勢の人が集まるに違いありません。
そして、お祭りの期間中は富岡八幡宮の境内では様々なイベントが催され、境内を中心に200軒近い屋台も並びます。屋台の多いことでも有名で、家族連れでもイベントや屋台の定番グルメなど楽しめるお祭りとしても知られています。
そして、東京の夏を感じさせるイベント、神輿連合渡御は外さないようにしましょう。
8月の東京の炎天下では、清めの水は観客にとっても心地よい水しぶきです。濡れてもよい格好で、手荷物など濡れないように準備して出かけて下さい。
また、東京は真夏日が続いている頃です、真夏の炎天下のお祭りなので、熱中症には注意して、こまめな休憩と水分補給を心がけるようにしましょう。