三社祭の概要
浅草三社祭は東京都台東区の浅草神社の祭礼で、現代では、毎年5月の第3週の金曜日、土曜日、日曜日に開催されます。本年2018年の日程は5月18日~5月20日にかけて執り行われます。
正式名称は「浅草神社例大祭」と言い、日枝神社の山王祭、神田神社の神田祭とともに、「江戸三大祭」の一つに数えられます。
「三社」とは、浅草神社の旧称「三社権現社」からの呼び名で、氏子四十四ヶ町と浅草組合で構成される浅草神社奉賛会により運営されています。
江戸時代迄は各町より繰り出される趣向を凝らした山車による競演と、神様がお乗りなられた宮神輿三基が舟に乗せられ隅田川を遡上する「舟渡御」が行われ、駒形橋の袂から上陸し神社に戻ってくる祭礼でした。
現在は御堂へのお籠もり(宮神輿三基は3月17日の夜に浅草寺本堂に一晩お籠もりになられ)はなくなり、お神輿が各町を渡御する勇壮なお祭りとなっております。
浅草三社祭2018の基本情報
名 称 | 三社祭 |
---|---|
所 在 地 | 東京都台東区浅草2-3-1 |
開催期間 | 2018年5月18日~2018年5月20日 |
開催場所 | 浅草神社 |
料 金 | 無料 |
問合せ先 | 浅草神社 TEL:03-3844-1575 |
アクセス情報
地 図 情 報
[map addr=”東京都台東区浅草2-3-1浅草神社” width=”600px” height=”450px”]
交 通 情 報
[wc_row]
[wc_column size=”one-fourth” position=”first”]
[/wc_column]
[wc_column size=”three-fourth” position=”last”]
電車でアクセス
・地下鉄/東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩7分
・地下鉄/都営地下鉄浅草線浅草駅から徒歩7分
・東武線浅草駅から徒歩7分
・つくばエクスプレス浅草駅より徒歩10分
[/wc_column]
[/wc_row]
[wc_row]
[wc_column size=”one-fourth” position=”first”]
[/wc_column]
[wc_column size=”three-fourth” position=”last”]
車でアクセス
首都高速駒形出入口から10分
※ 駐車場:神社の駐車場はなく、また祭のための臨時駐車場もありません。
周辺の有料駐車場の利用となりますが混雑する上、交通規制も敷かれますので電車等の利用をおすすめします。
[/wc_column]
[/wc_row]
浅草三社祭のイベント詳細
三社祭前夜、午後7時、本社神輿へ浅草神社の御神霊をお移しする本社神輿神霊入れの儀という神事が夕刻の闇夜と同時に静粛かつ厳粛に行われます。
三社祭の開催を告げる、この神事は関係者だけで行われる儀式で観光客も多くないのでゆっくり、おごそかな雰囲気を味わえる神事です。
翌、祭初日の金曜日は、「新門」衆の金棒の露払い、屋台囃子の「あやめ連」を先頭に44ヶ町の鳶衆の木遣り、役員さん、浅草神社神事であり東京都無形文化財の「びんざさら」、手古舞、芸者衆、「白鷺の舞」と続き、三社祭の神明を謳いながら目抜き通りを流して歩きます。
三社祭といえば勇壮な神輿のイメージが強いのですが本来の神事としての三社祭の厳かさ、おおらかさを実感できるのがこの大行列というイベントでしょう。
祭り中日の土曜日は、1年間無事に過ごさせて頂いた感謝と今後の安泰を神様に報告する、神社において神道の基本部分で1番重要な神事、例大祭式典が総勢約12名の神職や楽人で執り行われ、参列者も300人を越えるといいます。
そのあと、祭りとして一番盛り上がる「御輿の渡御」で浅草神社の氏子44ヶ町の町内は各町内の神輿が勢い良く競り合う強烈な祭りパワーで沸き立ちます。
そのほか「びんざさら」「白鷺の舞」といった演舞などが浅草神社拝殿、同神楽殿で終日奉納されます。
最終日の日曜日は、朝6時に浅草神社の本社御輿三基が神社境内から発進する「宮出し」から始まります。その後、本社御輿が各町会を渡御し、夕刻に浅草神社へ戻る「宮入り」となります。
浅草三社祭2018の日程詳細
5月17日(木) | 本社神輿神霊入れの儀: 午後7時 浅草神社社殿・神輿庫 本社神輿へ浅草神社の御神霊をお移しする儀式 |
本社神輿神霊入れの儀 |
---|---|---|
5月18日(金) | 大行列 : 午後1時(※雨天中止) お囃子屋台・鳶頭木遣り・びんざさら舞・白鷺の舞などが行列をつくって浅草の町を歩く。 本来の神事としての三社祭の厳かさ、おおらかさを実感できる行列です。 びんざさら舞奉納(社殿): びんざさら舞奉納(神楽殿): 各町神輿神霊入れの儀: |
大行列-1 大行列-白鷺の舞列 各町神輿神霊入れの儀 |
5月19日(土) | 例大祭式典: 午前10時 浅草神社社殿前 神社において1番重要な神事であり、総勢約12名の神職や楽人で執り行われ、参列者も300人を越える。 町内神輿連合渡御: 奉納舞踊(神楽殿); 巫女舞奉奏(神楽殿): |
例大祭式典 町内神輿連合渡御 巫女舞奉奏 |
5月20日(日) | 宮出し: 午前6時~ 本社神輿3基の宮出しの儀式の後、氏子の御輿担ぎ手により本社神輿各町渡御 、本社神輿3基が各町会を渡御します。 宮入り: 本社神輿御霊返しの儀 : 巫女舞奉奏(神楽殿): 奉納舞踊(神楽殿): 太鼓奉演(境内): 雷門通りから馬道通りにてお祭り広場を開催: 本社神輿御霊返しの儀: |
本社神輿宮出し 本社神輿各町渡御 お祭り広場 本社神輿宮入 本社神輿御霊返しの儀 |
浅草三社祭の主な見どころ
浅草三社祭の日程を紹介してきましたが、文字だけでは伝えきれない三社祭の主な見どころを動画を交えながら紹介します。
動画については、数あるYouTube投稿動画から、祭の主な見どころと、祭りの全体像が掴めるようなものを紹介しています。
三社祭初日、大行列は浅草組合から浅草六区・雷門や仲見世を通り浅草神社までを練り歩く初日の恒例行事です。
行列は、囃子屋台・芸者・びんざさら舞・白鷺の舞の一行などからなり、およそ1時間余りをかけて浅草を練り歩きます。
1年間無事に過ごさせて頂いた感謝と今後の安泰を神様に報告する神道の基本部分で神社において1番重要な神事である。
現在ではお祭りといえば御神輿や露天等が中心取り上げられ、神事式典の大切な意義は忘れられがちで動画も少ないが、この神事を執り行わなければお祭りとは言えない。
神事は総勢約12名の神職や楽人で執り行われ、参列者も300人を越える。
cg8makt 2011/05/21 公開動画
大迫力の神輿の観覧なら、5月20日(日)の本社神輿の宮出しでしょう。その迫力があまりに激しいため一般観光客の観覧はのフェンス外からになります。
この動画は宮出し準備の様子、また宮出し開始の迫力が境内観覧席からの撮影でしっかり捉えられているので紹介します。
なを、2018年5月20日(日)に行われる、本社神輿の宮出しから宮入りまでの順路の朱引図はこちらからダウンロードできます。
本社神輿宮出し~宮入り順路の朱引図
「びんざさら舞」は、五穀豊穣。商売繁盛、子孫繁栄、悪霊退散を祈願して行われる田楽の一種で国の無形文化財にも指定されています。
「びんざさら」は、長さ15cm、厚さ0.6cmのヒノキの板を108枚重ねた楽器で、アコーディオンのように開いたり閉じたりすることで、板と板が触れ合ってさまざまな音が出ます。
きらびやかな衣装をまとった氏子による舞い方が、「びんざさら」を鳴らしながら、ゆったりとしたリズムを刻みながら踊ります。
浅草神社拝殿で午後2時20分よりびんざさら舞を奉納。午後3時からは、同神楽殿でも舞が奉納されます。
西嶋一泰 2013/05/19 公開
浅草三社祭の見どころを5月18日(金)大行列から5月20日(日)までの3日間ダイジェストとしてまとめてあります。
むすび
三社祭は夏の始まりと言われるにふさわしい活気あふれるお祭です。
しかし、3日間で150万人ともいわれる観客も含め会場全体が興奮のるつぼと化すほどごった返す場所ですから、荒々しい神輿や人波に巻き込まれないよう注意しましょう。
お祭りをたっぷり味わい賑やかな時間を安全に楽しく過ごすための下調べとして利用頂ければ幸いです。