青梅市の冬の風物詩“青梅だるま市”2020

青梅市の冬の風物詩“青梅だるま市”2020

毎年1月12日に開催される青梅だるま市は、神社やお寺の境内で行われるだるま市とは違い、街道で行われる珍しいだるま市である。

JR青梅駅前の旧青梅街道が歩行者天国となり、約220店の「だるま」の販売をはじめとした多くの露天が出店し縁起物の「だるま」を買い求める多くの人々でにぎわいます。

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青梅だるま市の概要

「青梅だるま市」がだるま発祥の地とされる群馬県高崎市の少林山達磨寺や、調布市の深大寺などのだるま市とは違い、毎年1月12日に街道で行なわれる由来とは次の様です。

それは青梅で16世紀末に始まったとされる六斎市(室町~江戸時代,月6回開かれた定期市)が、毎月2と7のつく日に催されていたことのなごりだといわれています。

だるま市当日は、青梅駅前の旧青梅街道沿いに220軒ほどの露店が並び、そのうち40軒がだるま店で、大小さまざまなだるまが山積みになって売られます。

当初は、養蚕の繁栄を願って、「まゆ玉」が主として売られていましたが、江戸後期より縁起物としての「だるま」が売られるようになったといわれています。

尤も、青梅だるま市が、いまの形式になったのは、25年ほど前だそうです。

また、当日は近くの住吉神社で納めダルマとして、昨年のダルマを焚き上げてくれます。

青梅はもとより、遠方からも縁起物の「だるま」を買い求める多くの人々でにぎわい青梅市の冬の風物詩となっています。

青梅だるま市2020の開催情報

基本情報

名  称 青梅だるま市
開催期間 2020年1月12日 (毎年同日)
13時30分~20時00分
開催場所 旧青梅街道(住江町交差点~市民会館前交差点)
所 在 地 東京都青梅市本町
料  金 無料
アクセス(公共交通) JR青梅線青梅駅下車 すぐ
アクセス(車) 圏央道「青梅IC」から約10分(交通規制は13:00~21:00)
問合せ先 青梅だるま市保存会
電話番号/0428-24-2481
ホームページ/青梅市観光協会公式サイト
備  考 露店 240店(内 だるま 30店)

 

行事の詳細とみどころ

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青梅だるま市は寺社の境内で行われるのではなくて、街路で催されるのが特徴であり、併せて屋台も多く出ます。

この日は平日でも昼夜に関わらずたくさんの人でにぎわいます。

食べ物の屋台も多く多く出ますが、食べるだけでなく遊べる露店もあり、子供から大人まで楽しめ、午後から始まり夕方へと続く賑わいが風物詩となっています。

路上には大小のダルマが「こんなに沢山のダルマ売れるかな」とちょっと心配になるくらい並べられますが、どの店も価格表の表示が一切なく、客は都度聞くしかないのです。

街道沿いには旧青梅村の氏神である住吉神社があり、本殿がある稲荷山(住吉山)の階段の下の広場では一年間お世話になっただるまのお焚上げが行われます。

ここ、住吉神社の「お焚上所(おたきあげどころ)」では、去年購入の祈願成就のダルマも成就できなかったダルマも、新しいダルマにみんなの願いを背負う座をゆずるためここで燃されるのです。

一年間飾っただるまを納めて焚き上げてもらうため、納めだるまの記帳に列を作っている人たちには甘酒も無料で配られます。

 

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大きな鍋の中に次々入れられ、炎に包まれていくだるまの姿は、すごい迫力!

多摩地域のだるまの特徴など

多摩地域のだるまと、最も有名な高崎だるまの違いがだるまの顔の色にあることに気づいたでしょうか。

一つはだるまの顔の色が違います。
高崎のだるまは肌色に塗られていますが、多摩のだるまは白。

そして、
高崎のだるまは眉やひげがいかめしく派手ですが、多摩のだるまは目の周りに金箔が施された大きいダルマは目隠しを当てて売られているのが多い。

だるまは各地で手づくりされてきたため、このように地域ごとに個性があります。

ダルマは赤色が定番だが、色んなカラーのダルマを売る店もあります。

色によって変わるご利益

金色のだるま:金運や勝負運にご利益がある

赤色のだるま:家内安全

黄色のだるま:金運、開運

黒色のだるま:魔除け、厄除け

緑色のだるま:健康、身上安全

ピンク色のだるま:愛情、恋愛、幸福

 
なお、赤色以外のだるまは、いったん赤色に塗られただるまにほかの色を重ね塗りするため、工程が増えるぶん値段が少し高いようです。

 

動画で見る青梅だるま市

 2015「青梅ダルマ市」

縁起物としてのだるまについて

縁起物としてのだるま、現代では必勝祈願や合格祈願の象徴になっていますが、かつては別の願掛けをするものでした。

それは養蚕と深い関係があります。

幕末から明治、大正にかけて、日本の主要な輸出品は生糸で、多摩地域でも養蚕が行われていましたが、繭(まゆ)の収量は天候などに大きく左右されました。

養蚕農家はカイコが脱皮して再び桑の葉を食べ始めることを「起きる」といい、成熟したカイコを繭を作らせる場所に移すことを「あがり」といいました。

これがだるまの「起き上がる」という特徴と結びつき、養蚕農家にとってなくてはならない願掛けのシンボルとなったのです。

そして、たくさんの繭がとれた際には「大当たり」として、だるまに目を入れたといいます。

 

地 図 情 報

 [map addr=”東京都青梅市本町131−3” width=”600px” height=”450px”]

 

 だるま市会場図

だるま市会場図
 

交通規制 午後1時~9時まで、旧青梅街道(住江町交差点~市民会館前交差点)は、一般車両通行止めになりますので、お車でのお出かけには注意ください。