和良比(わらび)はだか祭りは別名「どろんこ祭り」とも呼ばれ、四街道市の和良比皇産霊神社の五穀豊穣と厄除けを祈る、江戸時代末期から続く伝統行事です。
毎年2月25日に祭礼・神事に始まり、幼児祭礼、騎馬戦・泥投げと続く、名称のとおり泥だらけの奇祭といえるお祭りです。
和良比はだか祭りの概要
「和良比はだか祭り」は、和良比皇産霊神社と神社の隣、和良比ヶ丘公園内の「神田(かみた)」で行われる「神事」・「伝統行事」です。
祭りはまず、この地区の鎮守様、皇産霊神社(みむすぶじんじゃ)での神事から始まり、田の神、稲荷神へ、無病息災、五穀豊穣を祈願します。
「和良比はだか祭り」の原型ですが、明治初年に真言宗豊山派吉祥院から「和良比皇産霊神社」が遷宮する際に執り行われた「まつり」だとされています。
古くは「和良比皇産霊神社」に合祀されている「厄除神」として信仰の篤い「大六天」の祭りであったそうで、「御遷宮」の際に御手洗池(神田)で「水ごり」した習慣がはじまりといわれています。
現在「和良比はだか祭り」は、「子供」の「無病息災」に「五穀豊穣」を祈る祭りとして行われています。
和良比はだか祭りの開催情報
基本情報
名 称 | 和良比はだか祭り |
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開催期間 | 開催日は毎年2月25日(雨天決行)です。 |
開催場所 | 和良比皇産霊神社・和良比ヶ丘公園内神田 |
所 在 地 | 千葉県四街道市和良比692・和良比192-23 |
料 金 | 観覧無料 |
アクセス(公共交通) | JR総武本線「四街道駅」南口から徒歩15分 JR総武本線「四街道駅」から千葉内陸バス「皇産霊神社」下車 |
アクセス(車) | [駐車場]駐車場はありません。公共交通機関を利用してください。 ※ 会場は民家の近くにあります。ご近所の人の迷惑となりますので路上駐車は絶対にしないでください。 |
問合せ先 | 四街道市役所環境経済部産業振興課 電話番号/043-421-6134 ホームページ/四街道市役所公式サイト |
備 考 | ※ 開催日は毎年2月25日(雨天決行)です。 |
行事の詳細とみどころ
祭りの当日は11時から神社で神事が執り行われますが、これは氏子のみで行われ一般の見学は不可となっています。
「神事」では、30~40人の締め込みの「裸衆」が身を清めた後、和良比皇産霊神社社殿の注連縄(しめなわ)の「わら」を「稲」に見立てて、神社の下にある「神田(御手洗池)」で田植えを行って豊作を祈ります。
午後になると、カメラマンや見学者が大勢取り囲んでいる神社下の神田で、幼児祭礼(子ども参り)が行われます。
この日に備えて着飾った満1歳未満の幼児をふんどし姿の親族などが抱えて神田に降りてきて、注連縄の藁で神田の泥を額に塗って厄よけをし、子供の成長を願います。
この後神社に戻っていき、その後再度ふんどし姿の男衆が神田に戻り、泥まみれになる「どろんこ祭り」が始まります。
「騎馬戦」に続いて壮絶な「泥合戦」(泥投げ)が3回繰り広げられますが、1回戦が終わるたび神田から境内に戻り「焚き火」を囲み暖をとります。
暖をとる際には御神酒も入り、ふんどし姿の男衆の「熱気」は徐々に高まり、この後「最終戦」までは酔いも手伝い、激しい「泥」の投げ合いになるようです。
「騎馬戦」「泥投げ」と続く名称のとおり泥だらけのお祭りですので、参加している男衆が泥まみれになるばかりでなく、観衆にも泥が飛んできますので要注意です!
また、「騎馬戦・泥投げ」が一回終わるごとに神田と神社を男衆が行き来する時には、観客たちが参道に集まります。その道中で観衆の顔などにも神田の泥を塗ります。
この泥を顔につけてもらうと「厄除け」になると云うことで、大人から子供まで、顔が泥だらけになっていくのにみんな笑顔で、とても良い雰囲気です。
和良比はだか祭りのスケジュール
開催日時 毎年2月25日 11時~15時
注釈:開催日は毎年2月25日(雨天決行)です。
午前の部:11時00分~
神事・祭礼が行われます。
午後の部:13時00分~
はだか衆おはらいの儀・はだか祭り子ども参り開始
午後の部:14時00分~
赤ん坊の神事の三往復が終わった後、神社前ではだか衆は焚き火とお酒で温まりながらしばし休憩。その後下の児童公園内の神田で騎馬戦が三回行われます。
午後の部:15時00分
神田内で泥まみれになったおとこ衆が泥の投げ合いをする泥が、観光客にも飛んでくるので注意しましょう。その後、三本締めをして神事終了。
祭りの当日は11時から神社で神事が執り行われますが、これは氏子のみで行われ一般の見学は不可となっています。
佐倉痲賀多神社の神官によるお祓い、神社関係者の玉串奉奠に続き祝餅が撒かれはだか衆に清め酒が振る舞われます。
※ 以前は例年餅投げがあったそうですが、危険だからとのことで平成23年より餅投げは中止となっています。
鉢巻きにふんどし姿のはだか衆に抱っこされた一歳未満の赤ちゃんが参拝ののちに、神社の下の児童公園内に作られた神田に下りていきます。
神田の中で、はだか衆は口にくわえたり鉢巻に挿したりしている、神社の注連縄のなかより抜き取った藁で、赤ん坊の額に神田の泥をすくい額につけます。
そして、神社に参拝する儀式が三度繰り返されるので、神社への道中には見物人やビデオを回す赤ん坊の両親など、たくさんの人々がはだかの男衆・赤ん坊を見守ります。
赤ん坊の神事の三往復が終わった後、神社前ではだか衆は焚き火とお酒で温まりながらしばし休憩し、その後下の公園内の神田で騎馬戦を三回戦行います。
祭りのクライマックスで、騎馬を作った男衆が激しくぶつかり、泥が飛び散ります。
泥合戦ではお互い全身泥まみれになり、観光客も神社に戻るはだか衆たちに神田の泥をつけてもらって、この一年の無事を祈ります。
神社総代を胴上げ
最後は神社総代を胴上げして祭りは終わります。
動画で見る和良比はだか祭り
地 図 情 報
【 会 場 案 内 図 】
通行規制区間
例年、和良比はだか祭りは2月25日に和良比皇産霊神社及び和良比ヶ丘公園内神田で開催されています。開催に伴い会場周辺の道路が午前10時から午後3時まで一部規制されます。
男衆が行き来する参道
和良比ケ丘公園と和良比皇産霊神社は隣接していますが、祭り期間中、神社と神田を行き来して神事を行うため参道は一般人の通行は禁止になっています。
見物客は閑静な住宅街を約3分程の通行順路に従って歩く事になります。