東葛西の奇祭・真蔵院「雷の大般若」2018のイベント情報

真蔵院「雷の大般若」

奇祭と言われる古くから伝わる祭が日本にはたくさんあります。

東京都江戸川区東葛西の区指定無形民俗文化財「雷の大般若」はご存知でしょうか。

これが東葛西の奇祭として知られる「雷の大般若」で、毎年2月27日を中心とした日曜日に行われています。

「雷の大般若」は無病息災を願い、女装した男衆が町内を駆け回り悪魔払いをするお祭りで、今年2018年は2月25日(2月最終の日曜日)に行われます。

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真蔵院「雷の大般若」の開催概要

長襦袢を着て、おしろいと真っ赤な口紅をつけ、女装をした10代後半~60代後半の男たちが、経箱を寺から担ぎ出し、町内各戸を走り廻って悪魔払いをする。

大般若経の除災招福のご利益と雷不動明王の諸悪魔降伏の威光を兼ね備えた由緒ある伝統行事である。

家々では玄関先に莚を引き、酒肴の用意をしてこの集団を歓迎。昭和30年代まで一行は土足で玄関から裏口へと家の中を通り抜けていましたが、現在は玄関先で御祝儀を手渡し、そのお礼として、御札と御供え物、厄除けの黄色の布切れを受け取り手締めを行います。

「雷の大般若」は、江戸時代末期にコレラが蔓延した際、当時の和尚が大般若経を背負って家々を回ったところ、被害がなくなったことに由来していると言われています。。

祭りは一時途絶えていましたが、地元有志が約30年前に復活。昭和57年(1982年)に区指定無形民俗文化財(風俗慣習)となり、現在は雷不動(真蔵院/東葛西4丁目)の縁日がある2月27日前後の日曜日に毎年実施されています。

真蔵院「雷の大般若」の基本情報

日程・場所・アクセス

名称
真蔵院「雷の大般若」
所在地
〒134-0084 東京都江戸川区東葛西4-38-9
開催期間
2018年2月25日
開催場所
2018年2月25日日曜日 (2月最終の日曜日)
交通アクセス
・東京メトロ東西線葛西駅からバスで7分一之江駅行き 雷上組から徒歩で2分
・都営新宿線一之江駅からバスで15分葛西駅行き 雷上組から徒歩で2分
問合せ先
真蔵院 電話:TEL 03-3680-4853

地図情報

真蔵院「雷の大般若」の詳細

真蔵院「雷の大般若」の当日、東葛西にある雷不動・真蔵院の境内は例年早朝から見物客でごった返します。

8時45分。自慢の化粧を終えた女装した男衆らが本堂前の階段に整列し、その姿を観客に披露します。

主催者や先達である三役が鏡割りを行い、男衆らはその御神酒でお清めをし、三本締めで勢いをつけます。

つぎに三役の一人が本堂から「おひょうご箱(本尊の掛け軸を納めた箱)」を運び出し、午前9時、「出立!」の合図で集団の先頭に立つ三役と男衆が猛ダッシュで境内から町内へと飛び出します。

大般若の一行の先頭には、「おひょうご箱」「祈祷札」「御祝儀箱」を持った三役が、後に不動明王の宝剣二振り(6尺大の木製剣)、お清めをする塩水役が手桶に入った塩を笹の葉で撒きながら続きます。

列の最後に、2人1組で1箱40キログラムから50キログラムにもなる大般若経などを入れた経箱6箱を前後に担いで後を追います。

竹の棒で経箱の側面を叩いてバンバンと叩き、「わっしょい」という掛け声をかけながら疾走し、各家庭の玄関先まで駆け込み、三役が「おめでとうー」「おめでとうー」と言いながら、御札と御供え物、厄除けの黄色の布を手渡します。

昭和30年代まで一行は土足で玄関から裏口へと家の中を通り抜けていましたが、現在は住宅事情も異なるため、御祓いを受ける家々では、玄関先で御祝儀を手渡すようになりました。

御祝儀を受けたとき、三役の1人が「もらったよー」と言うと、全員が手拍子で手締めを行い、大般若の一行は次の家庭へと向かい約500軒の雷町会内を駆け巡り、真蔵院に戻るのは午後4時を過ぎるころになります。

祭りは、大般若経の厄よけと、真蔵院の諸悪魔降伏の御利益があるとされる。

 真蔵院「雷の大般若」の画像

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女装した男衆らが本堂前の階段に整列し、観客に披露
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御祓いを受け玄関先で御祝儀を手渡す家人

 真蔵院「雷の大般若」の動画

真蔵院平成27年雷の大般若の動画
御朱印収集人 2015/02/22 に公開より

真蔵院に纏わる縁起・由来

真蔵院の縁起真蔵院(雷不動)
天文年間(1532-1554)の創建と伝える旧東宇喜田村の古刹で、真言宗豊山派、海松山と号します。本尊には木造不動明王立像をまつっています。(江戸川区教育委員会掲示より)
波切り不動と雷不動と呼ばれる由来葛西沖でしけにあった漁師が、この寺の松にいた竜の発する光で助けられ、残された剣を不動にそなえたことから波切り不動、その不動が大雷雨のときに雷を退治したことから雷不動と呼ばれたと伝えられています。(江戸川区教育委員会掲示より)
「雷の大般若」女装の由来結核にかかった妹のために、兄が妹の長襦袢を着て厄払いをした説が有力とされています。
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むすび

祭りを構成するのは地元の20~50歳代の男たちで構成される「雷友会」のメンバーで、祝福を受けるのは、昔から地元に住んでる人の家らしい。

日曜朝の「わっしょい、わっしょい」に驚いて、「いったい何ごとですか?」と話し合う新住人たちも。

祭りは一時途絶えた時期があるが、現在は区指定無形民俗文化財に認定され、参加をきっかけに、ご近所コミュニケーションが生み出され祭りは町会の絆をつなぐ大事な存在になっているようだ。

女装したおっさんたち、交通整理をする警察官、消防団も見物客も一緒に走りまわる。
みんなで一緒に走り回って厄除けする、なかなかの奇祭と言えるでしょう。