奇祭「悪態まつり」は愛宕神社の北側にある飯綱神社で、毎年12月第3日曜日の開催される日本三大奇祭のひとつと云われているお祭りです。
愛宕神社の神主さんと白装束に烏帽子姿の13天狗役の氏子に、祭りの間、どんな罵声を浴びせようが、計16カ所のほこらにお供えしたお供え物を奪い合おうがお構いなしという。
悪態まつりの概要
日本三大奇祭の一つとされる「悪態まつり」は、愛宕神社の総代の人たちによって催行され、罵声を浴びせ合い、供え物を奪い合うという変わったお祭りです。
愛宕神社の神主さんと白装束に烏帽子姿の13天狗役の氏子が愛宕山てっぺんの愛宕神社境内「飯綱神社」を目指しながら、計16カ所のほこらにお供え物をして回ります。
そのお供え物を持ち帰ると、「無病息災」・「家内安全」・「五穀豊穣」のご利益があるとされていることから、参拝者は先を争ってお供え物を奪い合い、参拝者の悪態が神聖静寂な境内にこだまします。
標高306メートル、道のり約4キロのこの間、どんな罵声を浴びようが、十三天狗は無言の業に徹し何も言い返しません。
「悪態まつり」の由来については、おん霊や疫病を退治する悪退祭りや領主が住民の日頃の不平や不満を悪態の中から探ろうとしたなどさまざまな説があります。
茨城県中部に位置する笠間市の、江戸時代中期より愛宕山に伝わる奇祭りです。
この祭りは、江戸時代中期が始まったとされ、この日だけは領主よりどんな悪口も許されたという。
悪態まつりの開催情報
基本情報
名 称 | 悪態まつり |
---|---|
開催期間 | 12月15日(日曜日) 13時30分~16時 *時間変更の場合あり |
開催場所 | 愛宕神社・飯綱神社 |
所 在 地 | 茨城県笠間市泉101 |
料 金 | 無料 |
アクセス(公共交通) | JR常磐線「岩間駅」から(4㎞)徒歩60分/車約10分 |
アクセス(車) | 北関東自動車道 友部ICより13分 (9㎞) 北関東自動車道 笠間西ICより22分 (33㎞) 常磐自動車道 岩間ICより13分 (8㎞) [駐車場]あり(100台) |
問合せ先 | 主催:愛宕神社 電話番号/0299-45-5637
笠間市商工観光課 電話番号/0296-77-1101 |
備 考 | ※雨天決行 |
行事の詳細とみどころ
笠間市岩間の愛宕山には、かつて天狗が住んでいたとされ、愛宕山山頂の飯綱神社には、十三天狗を祀る祠があります。
祭りの日、十三天狗石祀(せきし)に鮒と甘酒を供えます。
悪態まつりタイムスケジュール
13:30 | 御祈祷開始(愛宕神社山頂・飯綱神社にて) 神官、十三天狗御祈祷開始 |
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13:50 | 巡拝礼出発(神社出発) 御祈祷を済ませた神主と十三天狗は、車を使い下山、水神様の祠を目指します。 |
13:55 | 開始合図の花火 |
14:00 | 1番目 水神様(水の神様) この1番目の水神様を皮切りに16カ所の祠を周り、約4kmにわたる山頂の愛宕神社を目指します。 |
14:10 | 2番目 毘沙門(福徳を司る) |
14:20 | 3番目 睨み不動西側(悪を懲らしめ善を助ける) |
14:23 | 4番目 睨み不動東側(悪を懲らしめ善を助ける) |
14:35 | 5番目 春日様(奈良の春日大社を勧請) |
14:45 | 6番目 松毬不動(庶民信仰) |
14:50 | 7番目 軍陀利様(国家鎮護・安全息災) |
14:55 | 8番目 百石段不動(永遠不動を祈念) |
15:00 | 9番目 愛宕神社(火防の神社) |
15:03 | 10番目 飯飯綱神社(山岳修験が開いた神社) |
15:06 | 11番目 松尾神社(酉の神・酒造りの神) |
15:06 | 12番目 六角殿(六角神社本殿・亀の台座) |
15:08 | 13番目 十三天狗祀(本殿を守る十三天狗の石祀) |
15:11 | 14番目 竜神様(雨乞い・弁財天の化身) |
15:13 | 15番目 出雲神社(福徳円満な大黒様) |
15:15 | 16番目 阿夫利神社(農業や水の神) |
15:20 | 愛宕神社で行う餅菓子まきの準備 |
15:30 | 餅・菓子まき(愛宕神社にて) |
16:00 | 馬鹿野郎三唱によりまつり終了 |
愛宕山のふもとをスタートした神主さんと13天狗役の氏子さんが愛宕神社境内「飯綱神社」を目指しながら、計16カ所のほこらにお供え物をして回ります。
道中、お祭りの先導さんも、拡声器を片手に笑顔で悪態を叫び、参加者をあおりつつ、お供えとお祈りとお供え物の争奪戦を繰り返しながら山頂の愛宕神社を目指します。
悪態まつりでは、天狗がほこらに収めた後のお供え物をゲットすると、幸せになれるという言い伝えがあり、参加者は有利なポジションをめぐる激しいバトルを繰り広げます。
ほこらの前にお供えされる物は、おはらい棒である“ぬさ”、5円玉をのせた小皿、お餅、わら、板などです。
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「神社では“禊”や“お祓い”で、人々から罪やけがれといった悪いものを祓います。それでも祓い切れずに残ってしまった悪いものを、悪態をつくことでひとつ残らず吐きだしてもらうのがこのお祭りです」
ということで次のことはしっかりと守りましょう。
【ルール・注意点】
・ | 神官が拝み終わる前に供え物を奪い取ろうとする等の行為は絶対にやめましょう! |
・ | 掟破り行為とみなされ天狗から青竹で阻止されケガをする場合がありますので注意してください。 |
・ | 個人的な名称・名前を出しての誹謗中傷はやめましょう。 |
16カ所のほこらを回った天狗たちは、赤い天狗面をつけていよいよ愛宕神社の縁側へ。
境内にはこの日一番のお客さんの数。天狗たちは中から参加者たちがいる外へ餅やら菓子やらをばらまきます。
最後は13天狗が縁側に並び、先導さんの合図で、場内みんなで最後の悪態です。
「ばかやろー!」「ばかやろー!」「ばかやろー!」三唱です。
悪態まつりの様子を動画でご覧いただけます
チャンネル笠間
地 図 情 報
悪態まつり経路図