日光東照宮春季例大祭(百物揃千人行列・流鏑馬神事)の見どころ

日光東照宮春季例大祭(百物揃千人行列・流鏑馬神事)の見どころ

2019年4月24日

「日光東照宮春季例大祭」百物揃千人行列

日光東照宮で最も盛大な行事である「日光東照宮春季例大祭」は毎年5月17日から2日間に渡りさまざまな行事が執り行われます。

17日は「流鏑馬神事(やぶさめ)」が奉納され、18日には家康公が久能山から日光に改葬された際の行列を再現した「百物揃千人行列」が行われます。

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日光東照宮春季例大祭の概要

日光東照宮で盛大に行われる春季例大祭は毎年5月17日から2日間に渡り、徳川宗家の当主などが参列してさまざまな行事が執り行われる祭儀です。

5月17日には、午前10時より御本社に於いて徳川御宗家、産子会役員、来賓多数参列のもと「例祭」が行われます。

また、午後1時からは表参道特設馬場に於いて小笠原流による「神事流鏑馬(やぶさめ)」が奉納されます。

夕刻には、東照宮に祭られた三人の神々が神輿3基に分乗して日光二荒山神社に出向く祭儀「宵成祭(よいなりさい)」が両社神職奉仕によって行われます。

翌18日には、午前11時より神輿渡御祭「百物揃千人武者行列(ひゃくものぞろいせんにんむしゃぎょうれつ)」が行われます。

神輿を中心に馬に乗った神職をはじめ、鎧武者など総勢1,200人余りによって再現される、家康公が久能山から日光に改葬された際の行列「百物揃千人行列」が参道を往復する様は圧巻です。

「日光東照宮春季例大祭」百物揃千人行列

日光東照宮春季例大祭の基本情報

名  称 日光東照宮春季例大祭
所 在 地 栃木県日光市山内2301
開催期間 5月17日 – 5月18日(神事のため通年同じ日となります)
開催場所 日光東照宮
料  金 無料:流鏑馬神事と百物揃千人武者行列は見学無料。
※「百物揃千人武者行列」見学には有料桟敷席が販売され
ますが、4月21日確認時点で完売していました。
 
問合せ先 日光市観光協会日光支部
電話番号/0288-54-2496
ホームページ/日光東照宮公式サイト
備  考 流鏑馬神事は、通常、雨天でも決行されます。
百物揃千人武者行列は、雨天時は基本的に中止になります。

アクセス情報

地 図 情 報

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日光東照宮境内と周辺図【日光東照宮境内と周辺図】

 

交 通 情 報

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電車でアクセス
JR日光線:日光駅より東武バス中禅寺温泉行き
または湯元温泉行きで約6分「総合会館前」下車徒歩約5分
東武日光線:東武日光駅より東武バス中禅寺温泉行き
または湯元温泉行きで約6分「総合会館前」下車徒歩約5分
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車でアクセス
東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路を経て、日光ICで下りる。
日光ICから2km。

交通規制は?:有りません/神輿渡御は街中を通過するわけではないため、交通規制は実施されません。
ただし、周辺道路の混雑は必至ですので、車を運転する際は十分に注意して通行してください。

※ 駐車場は普通車・・・200台駐車可。
駐車料:普通車 600円 (1日に1台、1回分)
お問合せ :日光東照宮駐車場「TEL 0288-54-0560(代)」
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日光東照宮春季例大祭の詳細

2019年5月17日(金)
幣帛へいはく料奉献・流鏑馬神事・宵成祭
・例  祭 :10:00~   [拝殿]
・流 鏑 馬:13:30~14:30[表参道(山内)]

2019年5月18日(土)
百物揃千人武者行列(神輿渡御祭)
・神輿渡御祭:11:00~11:40[二荒山神社~御旅所]
・御旅所祭 :12:00~12:40[御旅所]
・還  御 :13:00~13:30[御旅所~東照宮]
 

春季例大祭の祭典スケジュールと場所

祭典の行われる場所【祭典の行われる場所】

 

[2019年5月17日(金)]

例  祭 【10:00~】拝殿にて宮司以下神職による祭典が執行される
※一般参詣者の観覧はできない。
流 鏑 馬 【13:30~】五重塔前にて弓矢渡し式・みそぎ行事が行われる
【13:15~】表参道に設けられた特設馬場に入場
【13:30~】やぶさめ神事開始(約1時間)
【14:30頃】退場
※観覧場所は、表参道石鳥居に向かい、右側になります(三仏堂側)
宵 成 祭 【15:45】遷霊祭:(東照宮神輿舎前)
【16:00】宵成渡御:神輿3基を供奉員250名の行列が神輿舎を出発(陽明門→表門→上新道→二荒山神社拝殿)
到着後:神輿から二荒山神社御本殿に遷霊(神霊をお移しする)
【16:30】東照宮宮司と二荒山神社宮司・神職による祭典が行われる。神輿は翌日まで二荒山神社拝殿に奉安

 

[2019年5月18日(土)]

御迎榊 【9:30~】御迎榊が出発し、二荒山神社へ向かう
【10:30~】渡御する参道(中山通り⇒表参道(大手通り))を榊にてきよめる
渡御 【11:00~】千人武者行列が二荒山神社を出発(⇒五重塔前⇒表参道(大手通り・中山通り)⇒御旅所)
【11:40】御旅所に到着
御旅所祭 【12:00~12:40】家康公の神輿は、御旅所にある御神殿に祀られその前にある拝殿にて、東照宮宮司以下神職らで祭典が執行される(三品立七五膳、八乙女の舞、東遊の舞)
還御 【13:00~】御旅所進発(表参道(中山通り・大手通り)⇒五重塔前⇒陽明門⇒東照宮神輿舎)
遷霊の儀 【13:30~】(神輿舎前にて神輿より)※神霊を本殿にお返しする神事
還御祭 【13:40~】御本社にて、宮司以下神職により祭典が執行され春季大祭が終了となる
※非公開

「流鏑馬神事」の見どころ、由来など

流鏑馬神事

 
日光東照宮の例大祭ではいくつかの神事が行われ、非公開のものもありますが、流鏑馬神事は誰でも無料で見学することができます。

色鮮やかな装束を身にまとった小笠原流一門の射手が疾走する馬の上から鏑矢を放って、長さ約200mの馬場に並んだ3つの的を「陰陽射(いんようい)」という掛け声とともに狙い射抜きます。

騎馬武者が表参道を疾走し、人馬一体の妙技に魅了されてしまいますが、射手の掛け声や、的を射抜いた時の「パーン!」という音にも、ぜひ、注意してみてください。

馬が駆け抜ける馬場はおよそ220mの長さで、表参道石鳥居に向かって右側(輪王寺三仏堂側)に、観覧スペースが用意されます。

※馬が興奮する恐れがあるため、カメラのフラッシュ撮影は禁止となっています。

流鏑馬(やぶさめ)は、約900年前の平安時代末期に、朝廷の護衛を担当していた武人らが始めたとされ、鎌倉時代に初代将軍・源頼朝公が鶴岡八幡宮に奉納したことで盛んとなり、武士たちの間に広がりました。

日光東照宮では、戦後の復興を目指す人々に誇りと自信を取り戻してもらうという目的で、1953年(昭和28年)に始まり、春に加えて秋の例大祭でも開催されるようになりました。

現在、日光東照宮春季例大祭の神事として奉納されているものは、主として鎌倉時代の古儀によるものです。
【馬 場】 2町(220m)表参道(大手通り)
【的 】 1辺=1尺8寸(60cm)の正方形で杉の柾目板
 

宵成(よいなり)祭の見どころ、由来など

春季大祭の場合、流鏑馬神事の後に、翌日の「百物揃千人武者行列」に供えて、東照宮に祀られる徳川家康・豊臣秀吉・源頼朝の神霊をそれぞれ神輿にお乗せし、東照宮から陽明門を通って、日光二荒山神社へとお移しする「宵成(よいなり)祭」が行われます。

総250名ほどの行列が見られますので、千人武者行列には及ばないものの、流鏑馬が終わったら少し待って、渡御の様子を見てみるのも良いでしょう。

百物揃千人武者行列の見どころ、由来など

百物揃千人武者行列【百物揃千人武者行列】

 

例大祭最大の行事、千人武者行列は、春と秋(10月17日)2回行われますが、春は千人をこえる行列となり、出発が二荒山神社境内からになります。

これは、前日17日に宵成祭が行われ、三神興(家康公、秀吉公、頼朝卿)が日光東照宮の西側の地にあたる日光二荒山神社へ渡御し、お泊まりになるからです。

18日、三神興行列は、日光二荒山神社境内を進発し、上神道→日光東照宮門前を通り→表参道→中山通り→長坂の途中を左折して→日光東照宮の東側の地(東南)にあたる御旅所に入り、御旅所祭が行われます。

「百物揃千人武者行列(神輿渡御祭)」は、徳川家康公の神霊を駿府久能山から日光に改葬した際の行列を再現したもので、神輿を中心に総勢1,200人余りが参道を往復する様は圧巻です。

「渡御祭」は二荒山神社境内から3基の神輿が1キロメートル余り離れた御旅所に向かって行列を連ねます。

この行列には馬に乗った神職をはじめ、鎧武者100人、弓持ち50人、鎗やり持ち50人、鉄砲持ち50人などのほか、獅子、八乙女など総勢1,200人余りが供奉します。
 

行列が御旅所に着くと、「三品立七十五膳」と称する特殊な神饌が供えられ、宮司の祝詞奏上、日光二荒山神社の巫女による神楽「八乙女の舞」の奉納、日光東照宮の神職による歌舞「東遊(あずまあそび)の舞」の奉納など「御旅所祭」が行われます。

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八乙女の舞
【 八乙女の舞 】

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東遊の舞
【 東遊の舞 】

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その後、多くの信者の見守る中、三神興は日光東照宮に向かい神興舎に安置され、還御祭が行われ御霊は御本社に遷霊され神事は終了します。
 

三品立(さんぼんだて)とは、山野、田畑、海川の産物のことで、七五膳(しちじゅうごぜん)とは、多種の料理という意味だそうで、通常の神饌より豪華なメニューで何人もの神職の手渡しで運ばれ、供えられます。

華やかな武士行列だけでなく、古式ゆかしい、雅やかな祭典「御旅所祭」も、ぜひお見逃しなくご覧ください。

※「千人武者行列」の観覧は、ご自由(無料)にできますが、日本の伝統行事として厳粛に拝観しましょう、また行列には、馬も奉仕していますので、馬が興奮する行為(フラッシュ撮影等)は大変危険ですので避けましょう。
 

百物揃千人武者行列の由来
 
「遺体は駿河国の久能山に葬り、葬儀は江戸の増上寺で行い、位牌は三河国の大樹寺に納め、一周忌が過ぎてから、下野の日光山に小堂を建てて勧請せよ」と生前、徳川家康公は遺言されたそうです。
 
百物揃千人武者行列は、この遺言の通り、家康公が久能山から日光へ改葬された1617年(元和3年)当時の、2代将軍・秀忠も参列したという盛大な行列の様子を再現しています。
 
春季大祭では3基の神輿が渡御し、それぞれ、日光東照宮に祀られる徳川家康公、豊臣秀吉公、源頼朝公の神霊をお乗せします。
 
なお、秋季大祭では徳川家康公の神輿の1基のみとなります。

動画 日光東照宮春季例大祭

日光東照宮2010年春季例大祭 献饌の儀.wmv
Katsuhiko Deguchi 2010/05/20 に公開