鎌数の神楽の日程や見どころ

鎌数の神楽の日程や見どころ

2019年3月5日

鎌数の神楽殿

鎌数の神楽は毎年3月27日、28日に鎌数伊勢大神宮の大祭で演じられる十二座神楽です。
神楽は豊作を願う伝統行事で、旭市内には今回紹介する鎌数の神楽を含め、3つの神楽があります。

鎌数の神楽が演じられる当日は神職、神楽師、稚児らによるお練りが行われ、その後、境内の神楽殿にて神楽が奉納されます。

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鎌数の神楽の概要

江戸時代(寛文年間)に、北総一帯に広がる椿海と呼ばれる内海の干拓を進めたが、工事がなかなか進まず、伊勢神宮に大業の完成を祈った。

祈祷後ようやく太平洋に通じる疏水が開き、干潟となった椿海の新田開発が進められた。

こうして椿海の干拓の大業が成されたことから、現在地に社殿を建立、寛文12年(1672年)3月に伊勢皇大神宮の御分霊を移し、干潟八万石の総鎮守として祭られました。

鎌数伊勢大神宮が建てられた際、これを感謝してこの神楽が奉納されるようになったといわれている。

ここで行われる神楽は、今から260年前の江戸中期から続き、毎年、3月27日・28日(各日午前11時ごろから午後5時ごろ)に十数人の神楽師による十二座の舞で五穀豊穣を祈願します。現在は2つの稚児の舞が加わります。

太鼓・鼓・笛による古式豊かな演奏も加わり、神楽をさらに引き立てます。
昭和40年に千葉県無形民俗文化財に指定されました。

鎌数の神楽の基本情報

名  称 鎌数伊勢大神宮神楽
所 在 地 千葉県 旭市 鎌数4314
開催期間 2019年3月27日~3月28日 /11時00分~17時00分
開催場所 鎌数伊勢大神宮
料  金 無料
問合せ先 鎌数伊勢大神宮
電話番号/0479-62-1982
関連サイト/旭市ホームページ
備  考 昭和40年(1965年)に千葉県の無形民俗文化財に指定

アクセス情報

地 図 情 報

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交 通 情 報

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電車でアクセス
JR総武本線:旭駅より旭市コミュニティバス旭地区ルート「スポーツの森公園西」下車徒歩約10分
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車でアクセス
銚子連絡道「横芝光IC」から国道126号経由約12km(25分)
東関東道「大栄IC」から東総有料道路経由約20km(45分)

※ 駐車場:あり/無料【普通車台数】100台
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鎌数の神楽の詳細

神楽は本殿横の神楽殿で行われます。
神楽殿前の斉殿には五色の幣束(白、赤、紫、緑、黄)が安置されています。

11時となり、神楽殿から祭囃子がはじまります。

神社とともに伊勢から移ってきたと伝えられている薄田家から猿田彦を先頭にして出演者と神楽師、稚児の一行が神社へ向かう御練りがはじまります。

 
御練り
 

舞台では、まず舞台上からお供え物を下ろし、舞台下の三方にお供えしていきます。お供えが終わったところで、一旦休憩。

その後、午後12時20分からひとつ目の演目である“猿田彦”がはじまり、間に休憩を入れながら午後5時過ぎまで行われます。

現時点での公式ネットでの事前調べでは、2019年の行事のスケジュールの詳細はつかめていませんが、ひとつひとつの演目は祭囃子とともにはじまり、終われば演者は舞台袖へと消えて次の演目と引き継がれていきます。

演目により異なりますが、だいたい神楽10分・休憩10分の配分で進行していき、午後5時まで行われます。太鼓・鼓・笛による演奏が神楽舞いにより豊かな風情を醸し出します。

神楽演目などの詳細

神楽は全部で12演目。猿田彦からはじまり、鈿女/おかめ/手力雄命/稚児(幣束の舞)/八幡/三宝荒神/榊葉/稚児(扇の舞)/鯛釣り/保食の神・種子撒き/田の神/出雲切(〆切)と17時過ぎまで続き、五穀豊穣を祈願します。
 
鎌数神楽の由来とプログラム

【参考】鎌数神楽の由来とプログラム

 

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猿田彦命(さるたひこのみこと)

猿田彦命の先払いの舞いで始まります。地区の氏子が年番で演じています。

鈿女(うずめ)

天の岩戸の前で舞う天細女命(あめのうずめのみこと)。鈴を鳴らしながら口上を述べ、四方を浄める舞。

おかめ

里神楽に使われる中年女性の道化面で軽妙に脱線滑稽(こっけい)を演ずる。なお、おかめを天鈿女命(あめのうずめのみこと)の面とすることもある。

手力雄命(たぢからおのみこと)

怪力を持つというイメージのあるタヂカラオは伊勢神宮内宮に相殿神として祀られている。悪人や邪心を縄で縛り上げ、剣で断ち切り、炎で焼き尽すタヂカラオが登場する神楽である。

稚児(ちご)(幣束の舞)

この舞は、神をよぶ舞ともいわれ、左手に幣束(へいそく)、右手に鈴(すず)を持って舞います。

八幡(はちまん)

八幡神社のご祭神・誉田別命(応神天皇)が氏子の上に襲いかかるもろもろの厄疫を払いのけ、氏子をお守りになる武徳をたたえた神楽である。

三宝荒神(さんぽうこうじん)

荒神様が槍で四方を浄める舞。

榊葉(さかきは)

神楽の始めにあたり、神殿(こうどの)、神職、神楽太夫、氏子、その他いっさいを清めるために舞う。鈴の舞、綾笠の舞、榊の舞を順次舞う。

稚児(ちご)(扇の舞)

この舞は、天地の舞(てんちのまい)または、作物が豊かに実ることや、家内安全(かないあんぜん)をいのる舞で、両手に扇(おおぎ)を持って舞います。

鯛釣(たいつり)

恵比寿が鯛を釣り上げる豊漁祈願の舞い。お供のヒョットコが出てきて、釣り上げた福(餅、菓子、野菜)を見物人に投げる「餅撒き」があるので、人気の舞いです。

保食神(うけもちのかみ)

穀物の種を持っているという保食神の死体に生じた 稲・麦・粟・稗・豆の五穀を民の食料になると喜び田畑に栽培させたという舞です。

種子蒔(たねまき)

滑稽男(こっけい)が作物の種蒔きをする五穀豊饒(ごこくほうじょう)を願う舞。

田の神

田の神様が五穀豊穣を祈願して、田植えの祭事を表す舞。

出雲切

素戔嗚尊のヤマタノオロチ退治です。ここでは出雲切と呼んでいます。
蛇に見立てた天井の注連縄を太刀で真っ二つに切り、めでたく神楽の〆となります。

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猿田彦命

猿田彦命

 
鈿女

鈿女

 
おかめ

おかめ

 
手力雄命

手力雄命

 
八幡

八幡

 
稚児<

稚児

 
出雲切

出雲切

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動画 鎌数神社の神楽

鎌数の神楽・鎌数伊勢大神宮(前編)NORTHCHIBA 2012/04/04 に公開

 むすび 

「鎌数伊勢大神宮」は、千葉県内ではここだけという「伊勢皇大神宮」の分社だそうです。

由緒ある干潟の「総鎮守」である「鎌数伊勢大神宮」で奉納される下総十二座神楽「鎌数伊勢大神宮の神楽」この機会に訪れてみませんか。