王子稲荷神社「凧市」の行事や2018年日程

王子稲荷神社「凧市」の行事や2018年日程

2018年1月14日

王子稲荷神社

スポンサーリンク

王子稲荷神社「凧市」の開催概要

東京都北区の王子稲荷神社で恒例の「凧市」が 初午と二の午の2018年2月7日(水)、2018年2月19日(月)の2日間、午前10時から午後6時まで開催されます。

江戸時代から続く王子稲荷の「凧市」は、たびたび大火事に見舞われた江戸時代に、王子稲荷神社の奴凧を「火防の凧(ひぶせのたこ)」として受けたのが始まりとされています。

2月7日(水)の”初午の日”は、王子稲荷神社の「初午祭」例祭日でもあります。

例年、同神社の境内社務所には、縦約20cm×横25cmの「火防の凧」(1,400円)を求め、2日間で約5万人の参拝者が訪れ、旧参道沿い約200mには屋台約100店が立ち並び、午前中から参拝者や親子連れなど多くの人で賑わいをみせます。

王子稲荷神社「凧市」の基本情報

基本情報

名称
王子稲荷神社「凧市」
所在地
〒114-0021 東京都北区岸町1-12-26 TEL 03-3907-3032
開催期間
2018年2月 7日水曜日 10:00~18:00 毎年初午に実施
2018年2月19日月曜日 10:00~18:00 毎年二の午に実施
開催場所
王子稲荷神社
交通アクセス
・JR王子駅北口から徒歩で7分
・東京メトロ南北線王子駅から徒歩で7分
・都電荒川線「王子駅前駅」徒歩10分
問合せ先
王子稲荷神社
〒114-0021 東京都北区岸町1-12-26
TEL 03-3907-3032

凧市の由来、ご利益

江戸時代、明暦の大火(振袖火事)や天和の大火(八百屋お七の火事)、宝暦の大火(明石家火事)など火事が多かったため、庶民が火事除けの御守りとして、王子稲荷神社で、奴凧を買い求めたのが始まりと言われています。

では、なぜ凧が火事除けのお守りになるのと疑問に思うかもしれませんが、当時の江戸町民たちは凧が風を切ってあがる姿を見て、火事の火を増幅させる「風を切って(防いで)くれる」と考えたから火事除けのお守りにしたことが始まりだと言われています。

神社境内の社務所では、その「火防(ひぶせ)の凧」が売り出され、現代でも凧を買うと、無病息災、家内安全、商売繁盛、開運のご利益があるといって多くの人が買い求めていきます。

王子稲荷神社「凧市」の開催場所


王子稲荷神社「凧市」


木村精二さん制作
ビデオサロン2016年7月号「ビデオ道場」投稿作品

王子稲荷神社について

全国の稲荷社の総本社である京都・伏見稲荷大社の創建伝承の一つに、祭神が和銅4年(711年)2月の初午の日に稲荷山に降臨したというものがあり、そのため全国で多くの稲荷社がこの日に祭礼を行います。

その流れで王子稲荷神社では、2月の午の日(初午、二の午、三の午)に初午祭・二ノ午祭・三ノ午祭が催されるが、そこで「凧市」が立つのです(ただし三の午の日は無い年の方が多く、その年は当然三ノ午祭は催されない)。

王子稲荷神社の特徴的な祭礼としては、元旦に催される王子狐の行列と、2月の午の日に催される初午祭・二ノ午祭(・三ノ午祭)がある。後者では縁起物として凧が売られるため、一般には凧市の名で知られる。

王子狐の行列について

毎年大晦日になると、関東一円から狐が集まり大きな木の下で装束を整えて、王子稲荷に詣でたという伝承があります。

そんな言い伝えを、今に残そうとする王子の人たちが集ったとき、広重の浮世絵 にならって面をかぶったり、メイクをほどこし、きつねに扮した人たちが揃って 王子稲荷神社に初詣をすることにしました。

平成5年大晦日から集り初詣をしたささやかな行列でしたが、 それが「狐の行列」のはじまりでした。

以来、王子の街の人たちは、古い文化を新しい街づくりに生かそうと、王子装束稲荷神社に集まり、行列を成して大勢の見物に囲まれながら練り歩き王子稲荷へ参詣するという、この風習を大切に守り育てている一大イベントが「狐の行列」です。

また、江戸時代には王子稲荷は江戸の名所として絵画に描かれ、あの有名な歌川広重も『名所江戸百景』において王子稲荷を描いています。

[wc_row]
[wc_column size=”one-half” position=”first”]

歌川広重(うたがわひろしげ)「名所江戸百景」王子稲荷の社
歌川広重(うたがわひろしげ)
「名所江戸百景」
王子稲荷の社
[/wc_column]
[wc_column size=”one-half” position=”last”]

歌川広重(うたがわひろしげ)「名所江戸百景」王子装束ゑの木大晦日の狐火
歌川広重(うたがわひろしげ)
「名所江戸百景」
王子装束ゑの木大晦日の狐火
[/wc_column]
[/wc_row]

むすび

王子稲荷神社(おうじいなりじんじゃ)は、東京都北区岸町にある神社で、東国三十三国稲荷総司との伝承を持ち、落語『王子の狐』でも有名。

凧市の期間中、神社境内の社務所では、その「火防の凧」が売り出されます。縦約20センチ、横約25センチの凧で、価格は1400円です。凧を買うと、無病息災、家内安全、商売繁盛、開運のご利益があると言われています。

火伏の凧ご利益もさることながらそのデザインも秀逸で、お部屋に飾りたくなってしまいます。よく耳にするものの、凧市を訪れたことのある人はそう多くないでしょう。

是非一度、凧市を訪れ、凧の絵柄を楽しむ。気に入ったら、購入してみる。そんな小さな体験から、古い文化、風習にあらためて接してみませんか。